オンライン会議は、始まりにとても気を使います。みんな、最初は少し緊急した顔です。
だから最初は丁寧に時間をかけて徐々に参加者の気持ちを高めていきます。開始前には、接続した方と当たり障りの無い世間話から。会議が始まったら、最初はフラットな内容から。議題や資料の確認、そして、会議に至った背景とか、議論の余地のないところから始めています。ここでも、参加者の会議に参加しているという気持ちを高めるのが重要です。うなずかせる程度でもよいので、ところどころで参加者の反応をとります。
対面だとここまで気を使いませんが、オンラインではかなり意識してこの過程を進めています。
なぜか?
みんな会議の最初の表情がとてもかたく感じられるからです。
オンライン会議は各参加者の顔が大きく写ります。みんな少し緊急している顔が増幅され、不機嫌そうな印象に映り、これが並んでいるわけです。対面の時よりも一人一人の表情を細かく観察できるんです。
オンライン会議のコツでは、笑顔が勧められていますが、あまり浸透していないようです。役者やアナウンサーでないので、意図的に笑顔を作るのは難しいようです。
では、どうすればよいでしょうか?
みなさん、自分の写っている画面を見てますか?
たまに自分の画面を見てみると、表情をその場で変えなければ、と思いますよ。ちょうど、鏡を見るような感じで、会議をしながらちらっと自分の映像を見ると、いかに自分が不機嫌そうに写っているかよくわかります。無意識にやっている変なしぐさの癖も見つかります。じっと見ている必要はありません。たまにちょっとだけ見れば、十分です。
会議中に自分自身を客観的に見ることはあまり無いです。オンライン会議がよい機会を提供しています。■