自分の問いを練りながら、二冊の本を交互に読み進めるツーブックレビューの解説です。
まだ、手法に至るほどではありませんが、メモを兼ねて掲載します。
よいところ
- 飽きない
自分ごと化して読書が進むので、途中で本に飽きてしまうことが少なくなりました。一冊の本だけの場合は、読書が受け身になり、退屈を感じてしまうことがよくありました。問い読みだと、二冊の本の間で自分の問いを考える時間が持てるので、自分の思考を中心に読書が進み、飽きずに読書を続けられるようになりました。
- 問いづくりの練習ができる
自分の問いをつくって更新を繰り返すことで、問いを掘り下げる練習ができます。問いとは、「正解のない課題に取り組む手がかりを疑問の形で表したもの」と、私は解釈しています。(問いの詳細:文末の参考図書参照)
- 持論の形成が進む
それぞれの本に対する自分のポジションが明確になるので、持論の形成が進みます。一冊の本を読んだ場合は、その世界に引き込まれすぎて、持論の形成が進まなかったり、持論がその本の内容に引っ張られすぎたりすることがありました。問い読みだと両書から適度な距離を取れるので、持論を形成しやすいと思います。
必要なもの
- 2冊の本
(今のところ)ジャンルは特定しませんが、頁数にあまり開きが無い方がよさそうです。 - ノート
無くてもよいですが、あれば便利という程度です。
手順
- 2冊の本を選ぶ。
- それらの本に対して問いをつくる。その問いをノートに書く。
題名だけで問いをつくってもよいです。または最初の数ページを読んだだけでも構いません。必ずしも疑問文にする必要は無いです。
例:2冊の本は〇〇の関係か?(本の関係)、自分の中での二冊の本の位置づけ(自分の関心範囲) - それらの本を同じ進度で、交互に読む。
一対を終えた都度に、ノートに思いついたことを書き、問いを見直す。(問いの見直し方:文末の参考図書参照)
なお、進度は厳密に揃える必要はありません。各章ごとに読む程度で十分です。
ただし、片方の本を早く読み終えないほうがよさそうです。
電子書籍の進捗率も参考になります。 - 全部を読み終えたら、問いを見直し、ノートに思いついたことを書く。
できれば、自分の考えをブログやSNSなどで発信するとよいです。
*参考図書:問いのデザイン 塩瀬隆之、安斎勇樹 著 学芸出版社